日経VI(日経平均ボラティリティー・インデックス) — 今日の値と、実測で見る読み方
10月2日の日経VIは22.58(前営業日比-0.3)
直近250営業日の中では高い順に243番目(低い順に8番目)です。 1日あたりの値動きに直すと約±1.43%で、日経平均68,309円に当てはめると約±976円です。 データは日本経済新聞社が公表する日経VIの公式CSVを毎営業日取得しています(2023年1月以降・916営業日分)。
日経VIとは
日経VIは、日経平均のオプション価格から逆算した「この先1か月の変動の大きさ」の市場予想を、 年率のパーセントで表した指数です。日経平均が下がる局面で上がりやすいことから「恐怖指数」とも呼ばれます。 算出と公表は日本経済新聞社が行っています。
元になっているのはオプションの値段です。値動きへの備えを求める人が増えるとオプションが高くなり、 そこから逆算した日経VIが上がります。つまり実際に荒れているかではなく、荒れることに備えて払われている保険料の水準です。 行使価格ごとの内訳(どちら方向の備えが高いか)は、トップページの行使価格別のIVで見られます。
数字の意味: 1日の値幅に直す
日経VIは年率なので、そのままでは実感しにくい数字です。 日経VI ÷ √250(約15.8)で、1営業日あたりの値動きの目安(1標準偏差)になります。 今日の22.58なら約±1.43%です。「3日に2日はこの幅に収まる」くらいの意味で、上限ではありません。
| 日経VI | 1日の値幅の目安 | 日経平均68,309円なら |
|---|---|---|
| 15 | ±0.95% | ±648円 |
| 20 | ±1.26% | ±864円 |
| 25 | ±1.58% | ±1,080円 |
| 30 | ±1.90% | ±1,296円 |
| 40 | ±2.53% | ±1,728円 |
| 50 | ±3.16% | ±2,160円 |
年ごとの水準: 「30超えは荒れ相場」は今も当てはまるか
よく「20を超えると警戒、30を超えると荒れ相場」と言われます。実際の分布を年ごとに数えました。
| 年 | 営業日 | 平均 | 最高(日付) | 最低 | 30以上 | 20未満 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 246 | 18.6 | 24.0(10/26) | 14.7 | 0日 | 180日 |
| 2024年 | 245 | 22.3 | 70.7(8/5) | 16.0 | 11日 | 96日 |
| 2025年 | 243 | 26.3 | 58.4(4/7) | 18.8 | 36日 | 3日 |
| 2026年 | 182 | 32.5 | 57.0(3/9) | 20.3 | 111日 | 0日 |
2026年は182営業日のうち111日が30以上でした。 直近250営業日でも30以上が132日、20未満は1日です。 水準そのものが年によって大きく違うので、30という固定の線より、直近の中での位置で見るほうが実態に合います。 このページの冒頭で「高い順に何番目か」を出しているのはそのためです。 公式CSVのある期間の最高値は、2024年8月5日の70.7、2025年4月7日の58.4、2026年3月9日の57.0でした。
急に跳ねたあと、どうなったか
日経VIが1日で3ポイント以上上がった日は、2023年以降で61回ありました (5営業日後まで追えるもの)。
- 翌営業日にさらに上がったのは61回中17回。多くは翌日に下がっています
- ただし5営業日後に上がった分の半分以上を戻していたのは61回中31回です。 翌日に少し下がっても、跳ねた水準がしばらく残ることは珍しくありません
| 急騰した日 | その日の値 | 前日比 | 翌日の変化 | 5日後の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/9/24 | 28.1 | +3.9 | -7.8 | -5.2 |
| 2026/9/8 | 32.0 | +10.2 | -0.5 | -1.4 |
| 2026/8/31 | 27.8 | +4.6 | -1.8 | -6.0 |
| 2026/8/12 | 32.1 | +7.1 | -0.4 | +0.4 |
| 2026/8/3 | 35.5 | +6.1 | -1.2 | -10.5 |
| 2026/7/28 | 41.1 | +8.7 | -1.6 | -6.9 |
| 2026/7/17 | 36.9 | +4.6 | -3.8 | -4.5 |
| 2026/7/8 | 43.6 | +13.9 | +0.2 | -11.6 |
直近8回。変化は急騰した日の終値からの差です。
日経VIは、実際の値動きより高めに出る
日経VIは「この先の変動」の予想です。では実際はどうだったか。 各日の日経VIと、その後20営業日に日経平均が実際に動いた大きさ(年率に換算した実現ボラティリティ)を比べました。
896営業日のうち688日で、日経VIのほうが実際の変動より高く、 差は平均2.4ポイントでした。一般に、オプションの売り手が予想外の急変に備えた上乗せを価格に含めるためと説明されます。 日経VIが高いから必ず荒れる、というわけではなく、備えの値段が高いと読むのが正確です。
日経平均との関係
915営業日のうち595日は、日経VIと日経平均が逆の方向に動きました。 大きく動いた日ほどこの傾向ははっきりしていて、
- 日経平均が3%以上下落した20日のうち、日経VIが上がったのは19日
- 日経平均が3%以上上昇した22日のうち、日経VIが下がったのは19日
上昇の日にVIが下がりやすいのは、急落への備えとして持たれていたプットが、上昇で要らなくなり手放されるためと説明されることが多いです。
直近10営業日
| 日付 | 日経VI | 前日比 | 日経平均 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|
| 10/2 | 22.58 | -0.3 | 68,309 | -0.94% |
| 10/1 | 22.92 | +1.1 | 68,957 | +3.30% |
| 9/30 | 21.83 | -5.9 | 66,754 | +1.94% |
| 9/29 | 27.74 | +0.2 | 65,481 | -0.60% |
| 9/28 | 27.51 | +7.2 | 65,878 | -0.73% |
| 9/25 | 20.30 | -7.8 | 66,364 | +1.30% |
| 9/24 | 28.11 | +3.9 | 65,514 | +0.76% |
| 9/18 | 24.23 | -3.9 | 65,019 | +1.38% |
| 9/17 | 28.15 | -0.3 | 64,136 | +0.33% |
| 9/16 | 28.44 | -2.2 | 63,923 | +0.69% |
米国のVIXとの比較
同じ仕組みで米国S&P500から計算されるのがVIXです。 直近のVIXは10月1日時点で16.39、日経VIは10月2日時点で22.58でした。 908営業日の平均では、日経VIがVIXを7.1ポイント上回っています。 日経平均は1日の値幅が米国株より大きい時期が長く、同じ「落ち着いた相場」でも日経VIのほうが高めに出ます。 VIXの目安(20で警戒など)をそのまま日経VIに当てはめると、いつも警戒しているように見えてしまいます。 米国側の数字は米国市場データとマクロリスクモニターに載せています。
読むときの注意
- 方向は分かりません。日経VIが示すのは値動きの大きさの予想で、上がるか下がるかではありません
- 上限ではありません。1日の値幅の目安は1標準偏差で、それを超える日は統計的にも一定の割合で起きます
- SQをまたぐと算出の対象が切り替わります。日経VIは期近と次の限月のオプションから計算されるため、 満期の前後で水準が段差のように動くことがあります(SQとは)
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出典: 日本経済新聞社「日経平均ボラティリティー・インデックス」公式データ、 日経平均株価(日本経済新聞社)、VIX(Cboe Global Markets、FRED経由)。当サイトが集計・計算したもので、投資助言ではありません。