用語集 — 当サイトで使うデータ用語
当サイトに出てくる用語を、その数字がどの公表ファイルから来ているかまで含めて並べます。
出どころが分かると、自分で確かめたいときに辿れます。
ファイル名と公表時刻の一覧は公式データはどこにあるかにまとめています。
オプションの基本
- 建玉(たてぎょく / Open Interest) — まだ決済されずに残っている契約の総量。
出来高が「その日に売買された量」なのに対し、建玉は「積み上がっている残高」です。
同じ1枚の売買でも、双方が新規なら建玉は増え、双方が決済なら減り、片方ずつなら変わりません。
JPXの
open_interest.xlsx が出どころで、公表は20時頃。
→ 建玉分布の見方
- 行使価格(権利行使価格 / ストライク) — その値段で買う(売る)権利、と決められた価格。
日経225オプションは直近3限月が125円刻み、それより先が250円刻みです。
実際には申請による追加設定もあり、9月限では298本が立っていました。
- 限月(げんげつ) — その契約が満期を迎える月。「26年9月限」のように呼びます。
期近(いちばん手前)がいつも最大とは限らず、メジャーSQのある四半期の限月に
建玉が集まることがあります。
- 壁 — 特定の行使価格に建玉が集中した状態の通称。
売り手のヘッジ売買がその周辺で増えるため、値動きの性質が変わりやすい水準とされます。
ただし建玉が最大の行使価格がそのまま壁になるわけではありません。
現値から何割も離れた行使価格に最大建玉があることは珍しくないためです。
→ 「最大建玉=壁」ではない
- ITM / ATM / OTM — 権利行使すると得になる状態がイン・ザ・マネー(ITM)、
現値とほぼ同じがアット・ザ・マネー(ATM)、権利行使しても損なのがアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)。
OTMのまま満期を迎えたオプションは価値ゼロで消滅します。
- プレミアム — オプションの価格。日経225オプションは
「オプション価格 × 1,000円」が1枚の金額で、ミニオプションは × 100円です。
→ 取引の始め方
需給を読むための指標
- Put/Callレシオ(PCR) — プット出来高 ÷ コール出来高。
1.0が中立ではありません。日経225オプションは機関投資家の下落ヘッジが恒常的に入るため、
常時1.0を超えているのが普通です。水準より変化を見ます。
また分母(コール)が減るだけでも上がるため、両方を見ないと逆に読みます。
JPXの当日取引高ファイルが出どころ。→ 解説
- IV(インプライド・ボラティリティ) — オプションの値段から逆算した、
市場が織り込んでいる将来の変動率。JPXは行使価格ごとのIVを清算値段CSV
(
rbYYYYMMDD.csv、18時頃)で公表しています。
深いITMは1.0%固定のダミー値、裾では同じ値が使い回されるため、
当サイトはOTM側だけを採用して表示しています。
- スマイル / スキュー — 行使価格ごとにIVを並べたときの形。
下方向のIVが上方向より高いのが株式市場の常態で、
下落に備える需要が強いほど左側が持ち上がります。
日経VIという1つの数字では、この偏りは見えません。
- ガンマ・エクスポージャー(GEX) — オプションを売った側のヘッジ売買が、
相場を抑える向きに働くか増幅する向きに働くかの推定値。
公表値ではなく当サイトの計算です。建玉と行使価格別IVから算出し、
「ディーラーはコールを買い持ち・プットを売り持ち」という一般的な前提を置いています。
→ 解説
- デルタヘッジ — オプションの売り手が、値動きのリスクを打ち消すために
先物などを売買すること。この売買自体が相場を動かす一因になります。
満期が近いほど反応が鋭くなります。
- レバレッジETFのリバランス — TQQQ・SOXL等が一定倍率を保つため引けに行う売買。
上昇日は買い・下落日は売りで、値動きを増幅する方向に働きます。
オプションのガンマとは別のメカニズムなので、単純に足し合わせることはできません。
→ 米国市場データ
満期まわり
- SQ(特別清算指数) — 満期を迎えた限月を清算するための価格。
毎月第2金曜が算出日で、休業日なら前営業日に繰り上がります。
225銘柄それぞれの寄り付き値から算出されるため、日経平均の始値とは別物です。
44か月の実測では平均225円、最大1,522円ずれていました。→ 解説
- メジャーSQ / マイナーSQ — 3・6・9・12月は先物も同時に満期を迎えるため
メジャーSQと呼ばれ、清算される金額が大きくなります。それ以外の月はオプションのみ。
- 取引最終日 — 売買できる最後の日で、SQ算出日ではなくその前営業日です。
第2金曜がSQなら木曜が最終日になります。
- ウィークリーオプション — 日経225ミニオプションには週次の満期があり、
2025年5月からは水曜満期の限月も加わりました。
月次SQでない週にも満期に伴う需給が発生しています。
ポジションデータ
- 手口(取引参加者別取引高) — どの証券会社を通じて何枚売買されたかの集計。
JPXが平日17:45頃に公表します。買いか売りかは含まれません。
→ 手口の見方
- 取引参加者別建玉 — 証券会社ごとのネット建玉を実名で公表する週次データ
(
indexfut_oi_by_tp.xlsx)。手口と違い方向が分かります。
米国のCOTが商業筋・非商業筋という3分類までなのに対し、JPXは30社前後を実名で出します。
ただし上位は清算・執行の受け皿で、自社の相場観ではありません。
→ 手口に出てくる証券会社
- COTレポート — CFTC(米)が週次公表する投資家区分別の先物建玉。
火曜集計・金曜公表で常に3営業日遅れます。→ 解説
- 投資部門別売買状況 — JPXが週次公表する、海外投資家・個人などの現物売買代金。
- ラージ換算 — ラージ・ミニ・マイクロは取引単位が10倍ずつ違うため、
枚数のままでは規模を比較できません。当サイトはミニを1/10、マイクロを1/100として
換算した値を併記しています。
ボラティリティ・マクロ
- 日経VI — 日経平均のオプション価格から算出される期待変動率の指数。
20超で警戒領域、30超は荒れ相場とされますが、年によって水準が大きく違い、
固定の線より直近の中での位置で見るほうが実態に合います。日本経済新聞社が公表しています。
→ 日経VIの今日の値と実測
- VIX — S&P500版の同種の指数。
- ブレークイーブン(BEI) — 物価連動債と普通国債の利回り差で、
債券市場が織り込んでいる期待インフレ率。実績の物価ではなく市場の予想です。
→ マクロリスクモニター
- Sahmルール — 失業率の3か月平均が直近1年の最低から0.5ポイント上がったら
景気後退入り、という経験則。当たってきた一方で後追いの指標です。
→ マクロリスクモニター
- イールドカーブの逆転 — 長期金利が短期金利を下回る状態。
景気後退の先行シグナルとして知られますが、逆転から後退までの期間は毎回ばらばらで、
単独では時期を決められません。
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