データ分析ツール

日次・週次で更新している時系列データを、期間を変えながら自分で確かめるためのページです。グラフはドラッグで期間ズーム、ダブルクリックでリセット、凡例クリックで系列の表示/非表示ができます。

ダッシュボードが「今日どうなっているか」を示すのに対して、このページは「これまでどう動いてきたか」を見るためのものです。ポジション系の指標は、その日の水準だけを見ても意味が取れません。過去のレンジのどこにいるのか、どちらへ向かっているのかが分かってはじめて判断材料になります。以下の4つは、いずれも公表データを当サイトで集計したものです。各グラフの下に読み方を添えています。

海外投資家 累積ネット売買(週次・2021年〜)

下部のスライダーで期間を絞り込めます。累積は表示期間の起点からの積み上げではなく、全期間の通算です。

水準ではなく傾きを見ます。日本株の売買代金は海外投資家が大きな割合を占めるため、この線の向きが変わるところは需給の転換点になりやすい箇所です。2021年以降の通算は+18.30兆円で、直近週(2026年8月第2週)は+0.21兆円でした。累積値そのものは起点の取り方で変わるので、絶対額を評価する使い方には向きません。週次データなので反応は遅く、日々の値動きの説明には使えない点にも注意してください。

COT 投機筋ネットポジション(週次)⭳ 元データ(CSV)

凡例をクリックすると市場の表示/非表示を切り替えられます(ダブルクリックでその市場だけ表示)。

米CFTCが公表する建玉明細から、投機筋(非商業部門)のネットを市場ごとに追っています。対象はS&P500・ナスダック100・日経225・円・ユーロ・ポンド・金・銀・銅・原油・天然ガスの11市場です。使いどころは、片側に偏りきった状態からの反転です。偏りが極端なほど、同じ方向のニュースが出ても新規の買い手(売り手)が残っておらず、逆方向に振れたときの巻き戻しが大きくなります。ただし火曜時点の集計が金曜に公表されるため、常に3営業日遅れです。売買のタイミングを計る用途には向きません。

先物 取引参加者別ネット建玉(週次)

凡例クリックで会社を絞り込めます(プラス=買い越し、マイナス=売り越し)。「日経平均」をクリックすると右軸に重ねて表示できます。

日本取引所グループは、証券会社名を明示したうえで週次の建玉を公表しています。匿名のカテゴリー別で公表される米国のCOTと違い、どの会社がどちら側にいるかが分かります。ただしゼロと比べても意味がありません。直近1年(52週)を集計すると、HSBC証券は52週すべてが売り越し(平均−31,604枚)、SMBC日興証券は52週すべてが買い越しでした。この間、日経平均は大きく上下しています。仕組債のヘッジ、顧客注文の裏側、裁定取引といった業務の形から来る構造的な偏りなので、「売り越しだから弱気」と読むと1年間外し続けることになります。見るべきはその会社自身の平常値からのズレで、平常が−31,000枚の会社が−5,000枚になっていれば、符号は売り越しのままでも実質は買い戻しです。

日経225オプション Put/Callレシオ(日次)

データは日々蓄積されます。

プット出来高をコール出来高で割った比率です。1.0は中立ではありません。機関投資家の下落ヘッジが恒常的にあるため、ラージの実測平均は1.57、ミニは0.91でした。水準ではなく、直近レンジの中での位置で見てください。また比率は分母でも動きます。2026年7月28日、日経平均が3.95%下落した日にレシオは1.995から1.387へ下がりました。プット出来高は21,148枚から35,728枚へ1.7倍になりましたが、コール出来高が10,603枚から25,764枚へ2.4倍と、それ以上に膨らんだためです。急落局面では利益確定・反発狙いの買い・不要になったコールの処分が同時に起きます。両方の絶対量を見ないと、事実を正反対に読み違えます。

組み合わせて読む

単独で結論が出る指標はありません。実際には、COTで米国側の偏りを見て、参加者別建玉で国内の誰が反対側にいるかを確かめ、Put/Callレシオでヘッジ需要の温度を測る、という順で突き合わせると矛盾が見つけやすくなります。たとえば投機筋が買いに偏っている一方で国内勢が平常より売りを積んでいるなら、どちらかが先に降りることになります。各指標の詳しい解説は COTレポートの見方・先物の手口の見方・Put/Callレシオとは にまとめています。