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合計は+1,091億円(指数1%あたり)で、値動きを抑える向きです。内訳は現値より上が+1,139億円、下が-48億円。ディーラーの実際の持ち高は公表されていないため、一般的な前提を置いた当サイトの推定値です。毎営業日の値はトップページに掲載しています。

なぜこの向きになるのかを、以下で説明します。
当サイトのトップページ(日経225)と米国市場ページで毎日更新している ガンマエクスポージャーの読み方を解説します。 前提となる仮定とその限界まで、できるだけ正直に説明します。
この「ディーラーがどちら向きに持っているか」を、約定データから測る方法もあります (→ 約定を買い・売りに分ける — Lee-Ready)。
オプションを売った側(多くは証券会社=ディーラー)は、価格変動リスクを抱えたままにできません。 そこで先物などを売買してリスクを打ち消します。これがデルタヘッジです。
デルタとは、原資産が1動いたときにオプション価格がどれだけ動くかという感応度です。 たとえばデルタ0.5のコールを100枚売っているディーラーは、 先物を50枚分買っておけば、当面の値動きの影響を打ち消せます。
厄介なのは、デルタ自体が原資産価格とともに変化することです。 このデルタの変化率がガンマです。
先ほどの例で日経平均が上昇すると、コールのデルタは0.5から0.6へと上がります。 すると必要なヘッジは50枚から60枚に増え、ディーラーは追加で先物を10枚買わなければなりません。 つまり相場が動くたびに、ディーラーは機械的な売買を強いられます。 この強制的な売買が市場に流れ込むため、ガンマの大きさと向きが値動きの性質を左右します。
市場全体の建玉にガンマを掛けて集計したものがガンマエクスポージャーです。 符号によってヘッジ売買の向きが正反対になります。
「同じニュースなのに、ある日は無風で、ある日は大きく動く」という現象の一因がこれです。 指標の絶対値より、いまどちらの圏にいるか、そして符号が変わる価格がどこかを見るのが実践的です。
ここが最も重要な注意点です。ディーラーが実際にどちら側のポジションを持っているかは公開されていません。 そのため一般的な計算では、次の仮定を置きます。
当サイトの数値もこの仮定に基づく推定値です。なぜこの仮定が使われるのでしょうか。
近年この仮定を支えている大きな要因が、米国のカバードコール型ETFの急拡大です。
カバードコール戦略とは、株式を保有しながらコールオプションを売って プレミアム収入を得る手法です。高い分配金利回りを求める資金が流入し、 このカテゴリーの残高は合計800億ドルを超える規模に達しています (代表例としてJEPIが約450億ドル、QYLDが約84億ドル)。
これらのETFは仕組み上コールを継続的に売り続けます。 その反対側でコールを買っているのがディーラーです。 つまり市場構造として、ディーラーがコールの買い持ちに傾きやすい状況が生まれています。 これが「コール買い持ち」仮定の現実的な裏付けです。
ただし、この仮定は万能ではありません。少なくとも次の限界があります。
したがって数値の絶対水準を強く信じるべきではありません。 「プラス圏かマイナス圏か」「符号が変わる価格が現値の上か下か」という 大づかみな読み方にとどめるのが安全です。
推定値である以上、計算過程は開示しておくべきと考えています。日経225については以下の通りです。
すべてJPXの公式公表データのみで完結させています。
データを実際の取引に使うには
日経225オプション・先物の売買には、証券会社の総合口座に加えて 先物・オプション取引口座の開設が必要です(無料・ネット完結)。 建玉やPCRを見て「この水準で張ってみたい」と思ったときに、 口座がないと動けないため、先に用意しておくのが一般的です。
証券会社の比較や申込みの流れは 始め方ガイドにまとめています。