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日経225オプションを始めるには — 最初の1枚を建てるまでに知っておくこと

当サイトのデータを見て「実際に触ってみたい」と思った方向けのページです。 口座の作り方より先に、いくら必要で、何が起きるのかを実際の価格データで確認します。 知らずに始めると高い授業料になる部分から順に説明します。

いくらから買えるのか — 実際の価格で見る

オプションの値段(プレミアム)は、行使価格と満期までの日数で大きく変わります。 2026年8月7日の清算値(残り7日の8月限、日経平均65,607円)を例に、 実際に必要な金額を計算してみます。

必要額 = 清算値 × 取引単位です。ラージは1,000倍、ミニは100倍。

買うもの清算値ラージ(×1,000)ミニ(×100)
コール 66,000円(現値のすぐ上)890円890,000円89,000円
コール 67,000円500円500,000円50,000円
コール 68,000円278円278,000円27,800円
コール 70,000円71円71,000円7,100円
プット 60,000円59円59,000円5,900円

同じ市場でも、選ぶ行使価格と取引単位で必要額は100倍以上違います。 現値近くのラージを買えば89万円ですが、ミニで遠い行使価格なら1万円を切ります。 「オプションは大金がないとできない」は正しくありません。

【重要】安いオプションは「当たりにくいから安い」

ここが最初につまずくところです。 7,100円で買えるコール70,000円は割安に見えますが、安いのには理由があります。

同じ清算値データに含まれるボラティリティから、 満期時に権利行使価格を超えている確率を計算すると次のようになります。

つまり7,100円のオプションは、9割以上の確率で価値ゼロになって消えます。 市場は「当たる確率」を織り込んで値段を付けているので、 安いものほど当たらないというだけの話です。 安さで選ぶと、ほぼ確実に負けます。

逆に言えば、買いの損失は支払った金額が上限です。 7,100円を払ったなら、どれだけ相場が逆に行っても損失は7,100円で確定します。 この性質を理解したうえで金額を決めることが出発点になります。

買いと売りは、まったく別の取引

同じオプションでも、買い手と売り手ではリスクの形が正反対です。 ここを混同するのが最も危険です。

買い売り
支払い/受取プレミアムを支払うプレミアムを受け取る
証拠金不要(代金のみ)必要
最大利益理論上は青天井受け取ったプレミアムまで
最大損失支払った金額まで理論上は無限
勝ちやすさ外れることが多い当たることが多い

売りは「当たることが多い」代わりに、まれに起きる大損失で全部を失う形です。 毎月コツコツ利益が出ていても、一度の急変動で退場することが起こりえます。 始めるなら買いから、というのはこの非対称性が理由です。

証拠金の考え方

オプションを売る場合と先物を取引する場合には証拠金が必要です。

金額は固定ではありません。JPXが定める計算方式に基づき、 相場の変動が大きくなるほど必要額が増える仕組みになっています。 さらに証券会社が独自に上乗せすることもあります。

実務上おさえておくべきなのは次の点です。

正確な金額は取引する証券会社の画面で必ず確認してください。 買いだけなら証拠金は不要で、この心配はありません。

最初に決める3つのこと

実際に注文を出すときは、次の3つを選ぶことになります。

  1. 限月(いつ満期か) — 期近は安いが時間の減りが速い。 迷うなら残存の短すぎないものを。→ SQとは
  2. 行使価格(どの水準か) — 現値に近いほど高く当たりやすい。 建玉が厚い水準は意識されやすい。→ 建玉分布の見方
  3. 枚数 — 最大損失=プレミアム×枚数。失っても困らない額に収める

当サイトのトップでは、この判断に使う建玉分布・Put/Callレシオ・ ガンマエクスポージャーを毎営業日更新しています。

始める前に理解しておくべきリスク

オプション取引は仕組み上、買い方の損失は支払ったプレミアムに限定されますが、 売り方の損失は理論上限定されません。また証拠金取引のためレバレッジがかかります。 少額のミニオプション・買い戦略から始める、証拠金に余裕を持つなど、 リスク管理を最優先にしてください。当サイトは特定の取引を推奨するものではありません。

取引口座を用意する

ここまでの内容を踏まえて実際に取引したい場合、 証券会社の総合口座に加えて先物・オプション取引口座の開設が必要です。

  1. ネット証券で総合口座を開設(無料・ネット完結)
  2. 同じ証券会社で先物・オプション口座を申請(投資経験等の審査があります)
  3. 入金して取引開始

証券会社を選ぶときは次の点を見てください。

主要ネット証券の先物・オプション取引は、条件が同じではありません。 とくにミニオプションは扱っていない会社があります。各社の公表値をまとめました。

証券会社日経225
ミニオプション
日経225
オプション
225先物
(ラージ)
225miniマイクロ
先物
SBI証券取扱いあり
0.22%(最低19.8円)
0.22%
(最低220円)
275円38.5円11円
三菱UFJ eスマート証券
(旧auカブコム証券)
取扱いあり
19.8円
0.22%
(最低220円)
275円38.5円11円
松井証券取扱いなし0.22%
(最低220円)
220円38.5円11円
マネックス証券取扱いあり
0.198%(最低19.8円)
0.198%
(最低198円)
275円38.5円11円

手数料は1枚あたり・税込。2026年8月22日(マネックス証券は9月13日)に各社公式サイトで確認した値です。 手数料と取扱商品は変更されることがあるため、口座開設の前に必ず各社公式サイトで最新の条件をご確認ください。

この表から読み取れることを整理します。

4社をどう選ぶか

下ではミニオプションを扱っているかどうかを優先して並べています。 上の箇条書きに書いたとおり、小さく始めたい場合はこれが最初の分かれ道になるためです。 先物中心に使うつもりなら、この順番は当てはまりません。

三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)

ミニオプションを扱う2社のうちの一つで、手数料が1枚あたり19.8円の定額です。 もう一方のSBI証券は「売買代金の0.22%・最低19.8円」なので、体系そのものが違います。

ミニオプションは指数1ポイント=100円なので、プレミアムが90ポイント(売買代金9,000円)を超えたところで 0.22%が19.8円を上回ります。ATM付近や期近の、プレミアムが高いミニオプションを建てるほど定額のほうが安くなる という関係です。逆に、遠い行使価格を数百円で買うような使い方なら、どちらも19.8円で差はつきません。

先物では先物SORで約定した場合、日経225先物(ラージ)が220円、日経225miniが27.5円になります。 通常の立会は表のとおり275円・38.5円なので、ラージ中心の使い方ならSORの成立次第で松井証券の220円と並ぶ水準まで下がります。 口座開設は、総合口座を開いたうえで先物・オプション取引口座を別途申し込む流れです。

(PR) 三菱UFJ eスマート証券(公式)

SBI証券

ミニオプションを扱うもう一方です。手数料は売買代金の0.22%(最低19.8円)。 上で見たとおり、プレミアムが90ポイントを下回る安いオプションを買う使い方なら、 三菱UFJ eスマート証券の定額19.8円と実質的に同じです。 総合口座を開いたうえで、先物・オプション取引口座を別途申し込む流れです。 (PR) SBI証券の日経225

松井証券

ミニオプションは扱っていません。オプションから入るならこの時点で候補から外れます。 ただしラージ先物が220円と4社で最安で、返済期限をその日のセッション内に限る 「一日先物取引」もあります。先物中心に使うなら有力です。 なおオプションの取扱限月は直近4限月に限られます。 → 松井証券の口座開設(公式・PR)

松井証券

マネックス証券

ミニオプションを扱う3社目です。手数料は売買代金の0.198%(最低19.8円)で、 SBI証券の0.22%と同じ「率」の体系ですが、率そのものが1割低くなっています。 最低手数料は同じ19.8円なので、遠い行使価格を数百円で買う使い方では差が出ません。 差が出るのはプレミアムが高いときです。

三菱UFJ eスマート証券の定額19.8円と比べると、分かれ目は売買代金1万円(ミニで100ポイント)です。 それより安いオプションなら同額、高いオプションなら定額のほうが安くなります。 たとえばミニで150ポイント(1.5万円)なら、マネックス証券は29.7円、三菱UFJ eスマート証券は19.8円です。

日経225オプション(ラージ)では、この表の4社の中で手数料が低い水準です。 売買代金10万円まではどの社も最低手数料の範囲ですが、そこでマネックス証券は198円、他の3社は220円です。 先物は275円・38.5円・11円で、SBI証券・三菱UFJ eスマート証券と同じです。 口座開設は、証券総合取引口座を開いたうえで先物・オプション取引口座を申し込む流れで、どちらも無料です。

(PR) マネックス証券(公式)

なお、現物株・信用取引の口座を手数料重視で選びたい方には次のような選択肢もあります: 日本株を始めるなら【DMM 株】!(PR)

オプションと併用される指数CFD

オプションを触っていると、オプションでは対応しにくい場面に必ず当たります。 そこを埋める手段として、株価指数のCFD(差金決済取引)を併用する人がいます。 具体的にどういう場面かを挙げます。

1. 夜間に動いたとき
日経225オプションの取引時間には限りがありますが、指数CFDはほぼ24時間動きます。 実例として2026年8月12日、日中終値67,524円だった日経平均は、 その日の夜間取引で68,700円台まで1,200円近く上昇しました。 翌朝まで何もできない時間帯に手当てできるかどうかは、実務上の差になります。

2. 満期を気にせず持ちたいとき
オプションには必ずSQがあり、期日が来れば強制的に決済されます。 時間が経つだけで価値が減る性質もあります。CFDには満期がないので、 相場観の時間軸と商品の期限がずれる問題が起きません。

3. 細かく量を調整したいとき
オプションはミニでも取引単位が決まっています。CFDは建玉の量をより細かく刻めるため、 ヘッジの量を微調整する用途に向きます。

4. 単純に下を取りたいとき
下落に備える方法はプット買いだけではありません。プットは ボラティリティの水準に価格が左右されますが、 CFDの売りは指数の値動きにほぼ素直に連動します。 「オプションのどの要素で損益が決まるか」を分けて考えられるのが利点です。

当サイトの建玉分布やガンマエクスポージャーの分析は、 どの水準が意識されやすいかを見るものなので、CFDでの指数トレードにもそのまま使えます。

ただし性質の違いは理解しておく必要があります。 店頭CFDは取引所取引ではなく業者との相対取引で、価格やスプレッドは業者が提示します。 建玉を持ち越すと金利や配当に相当する調整額が発生し、 長く持つほどコストが積み上がる場合があります。オプションとは損益の決まり方が違う商品です。

CFDの取扱いがある口座の例として、DMM.com証券(DMM CFD)があります。

DMM.com証券 CFD

【PR】全銘柄の取引手数料が0円の【DMM CFD】

※ CFDも証拠金取引であり、相場変動により預託した証拠金を上回る損失が生じるおそれがあります。 取引条件・手数料等の詳細は公式サイトで最新情報をご確認ください。

データを活かす

準備ができたら、当サイトの建玉分布・Put/Callレシオを 日々の分析にお役立てください。毎営業日、JPX公表データで自動更新しています。

DMM.com証券