カラー取引・ゼロコストカラーとは — 日経225先物に「下の保険」と「上の上限」を付ける
カラーは、持っている先物(または株)に対して下のプットを買い、上のコールを売る組み合わせです。 プットで下落の損失に床を作り、その保険料をコールを売った受け取りでまかないます。 代わりに、上昇したときの利益はコールの行使価格で頭打ちになります。
コールの受け取りとプットの支払いがちょうど釣り合うように組んだものをゼロコストカラーと呼びます。 保険料の持ち出しはありませんが、上昇の利益と引き換えになっている点は同じです。
今日の値段で組んだ例
ルール: 先物を現値で1枚買ったとして、プットは現値から−5%、コールは+5%に最も近い行使価格です。 先物は日経225先物(ラージ)を想定し、オプションもラージ1枚で揃えています (先物ラージ1枚とオプションのラージ1枚は、どちらも指数×1,000円)。
カラーの今日の例(10月2日の清算値段)
先物 買い 1枚(68,309円) + 64,875円プット 買い 1枚(清算値段 1,020) + 71,750円コール 売り 1枚(清算値段 1,055)
2026年11月限(残り42日)・日経平均 68,309円。行使価格は決まったルールで自動的に選んでいます。
| 組んだときの受け渡し | 受け取り 35ポイント(ラージ 35,000円・ミニ 3,500円) |
|---|---|
| SQでの最大利益 | 3,476ポイント(ラージ 3,476,000円・ミニ 347,600円) |
| SQでの最大損失 | 3,399ポイント(ラージ 3,399,000円・ミニ 339,900円) |
| 損益分岐点(SQ値) | 68,274円 |
詳しく見る(日経平均やIVが動いたときの変化)
| 日経平均が100円上がると(デルタ) | 約+44ポイント(ラージ 約+43,705円) |
|---|---|
| 1,000円動いたときのデルタの変化(ガンマ) | -0.005 |
| 1日たつと(セータ) | 約+0.6ポイント(ラージ 約+570円) |
| IVが1ポイント上がると(ベガ) | 約-4.4ポイント(ラージ 約-4,369円) |
今日の時点での変化の目安です。日経平均や残り日数が変わると、これらの数字自体も変わります。 意味はデルタヘッジのページで例を使って説明しています。
手数料・証拠金の金利は含みません。清算値段は取引所が算出した理論上の値段で、 実際に約定する値段とはずれます。
ゼロコストカラーの今日の例(10月2日の清算値段)
先物 買い 1枚(68,309円) + 64,875円プット 買い 1枚(清算値段 1,020) + 72,125円コール 売り 1枚(清算値段 995)
2026年11月限(残り42日)・日経平均 68,309円。行使価格は決まったルールで自動的に選んでいます。
| 組んだときの受け渡し | 支払い 25ポイント(ラージ 25,000円・ミニ 2,500円) |
|---|---|
| SQでの最大利益 | 3,791ポイント(ラージ 3,791,000円・ミニ 379,100円) |
| SQでの最大損失 | 3,459ポイント(ラージ 3,459,000円・ミニ 345,900円) |
| 損益分岐点(SQ値) | 68,334円 |
詳しく見る(日経平均やIVが動いたときの変化)
| 日経平均が100円上がると(デルタ) | 約+45ポイント(ラージ 約+45,357円) |
|---|---|
| 1,000円動いたときのデルタの変化(ガンマ) | -0.002 |
| 1日たつと(セータ) | 約+0.4ポイント(ラージ 約+374円) |
| IVが1ポイント上がると(ベガ) | 約-2.2ポイント(ラージ 約-2,245円) |
今日の時点での変化の目安です。日経平均や残り日数が変わると、これらの数字自体も変わります。 意味はデルタヘッジのページで例を使って説明しています。
手数料・証拠金の金利は含みません。清算値段は取引所が算出した理論上の値段で、 実際に約定する値段とはずれます。コールは、買ったプットと清算値段が最も近い行使価格を選んでいます。
過去のSQ間で、床と天井に届いたか
2023年1月から2026年9月までの44回のSQ間(SQの日の日経平均終値 → 次のSQ値)で数えています。
- −5%以上下がってプットの床が効いたのは44回中5回
- +5%以上上がってコールの天井で利益が止まったのは44回中15回
- 先物だけを持っていた場合、SQ間の最大の下落は-13.4%でした
床が効いた回数と天井に当たった回数の両方を見ると、カラーが何と何を交換しているかが分かります。
関連: 戦略一覧
始める前に
- 売りを含む戦略は証拠金が必要です。必要額は取引所の証拠金制度(VaR方式)で日々変わり、 相場が荒れると急に増えることがあります
- 清算値段は理論値です。実際には売値と買値の差(スプレッド)があり、 遠い行使価格ほど取引が少なく、思った値段で約定しないことがあります
- SQをまたぐと自動で清算されます。SQ値は寄り付きの値段から決まり、 前日の終値から大きく離れることがあります(幻のSQ)
- このページは仕組みとデータの説明で、特定の取引を勧めるものではありません。