カレンダー・スプレッドとは — 期近と次の限月の「時間の減り方の差」を使う
カレンダー・スプレッド(タイム・スプレッド)は、同じ行使価格で、期近の限月を売り、先の限月を買う形です。 満期が近いオプションほど、時間の経過による値下がりが速いという性質を使います。
- 期近のSQで日経平均が行使価格の近くにあると、売った期近は価値がほぼゼロになり、買った先の限月には価値が残るので利益が最も大きくなります
- 大きく上下に外れると、先の限月の価値も期近との差が縮み、損失になります。最大損失はおおよそ組んだときの支払いです
- 先の限月を買っているので、IVが上がると得、下がると損をしやすい形です
今日の値段で組んだ例
カレンダー・スプレッドの今日の例(10月2日の清算値段)
2026年11月限(残り42日)の68,250円コール 売り1枚(清算値段 2,505) + 2026年12月限(残り70日)の68,250円コール 買い1枚(清算値段 3,210)
| 組んだときの支払い | 705ポイント(ラージ 705,000円・ミニ 70,500円) |
|---|---|
| 期近のSQで最も大きい利益(試算) | 1,305ポイント(ラージ 1,305,015円) |
| 損益分岐点(期近のSQ値・試算) | 64,837円・72,028円 |
| 1日あたりの時間価値の減り方 | 期近 29.4ポイント / 先の限月 22.7ポイント |
期近のSQ時点で、先の限月のコールを今日と同じIV(26.7%)で評価した試算です。 IVが変われば損益は変わります。手数料は含みません。
今日のIVは、期近が26.8%、先の限月が26.7%です。 期近のIVのほうが高いときは、売る側が割高になるので、この形には有利な条件になります (逆に先の限月のほうが高いと、買う側が割高です)。
ほかの戦略との違い
ほかの戦略は1つの限月の中で組みますが、カレンダーは2つの限月にまたがるため、 満期の損益だけでは形が決まりません。期近のSQの時点で、先の限月にどれだけ価値が残っているか (残り期間とIV)に左右されます。そのため、このページでは過去のSQ間での試算は行っていません。
始める前に
- 売りを含む戦略は証拠金が必要です。必要額は取引所の証拠金制度(VaR方式)で日々変わり、 相場が荒れると急に増えることがあります
- 清算値段は理論値です。実際には売値と買値の差(スプレッド)があり、 遠い行使価格ほど取引が少なく、思った値段で約定しないことがあります
- SQをまたぐと自動で清算されます。SQ値は寄り付きの値段から決まり、 前日の終値から大きく離れることがあります(幻のSQ)
- このページは仕組みとデータの説明で、特定の取引を勧めるものではありません。